多くの痛みの原因になる【筋拘縮】を知っていますか?
「長く続く痛みの原因のほとんどが神経ではなく、筋肉が硬く縮こまり血管が圧迫されることで起きる血流障害」
みなさんは痛みの原因が筋肉が硬く縮こまった状態の血流障害から起きると言われてどう感じるでしょうか?


そもそも「痛み」というのはどのような状態なのでしょうか?
痛みを知る!!
【原文】
「An unpleasant sensory and emotional experience associated with, or resembling that associated with, actual or potential tissue damage」
【和訳】
「(痛みは)実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た感覚かつ情動の不快な体験」
血管と痛み研究の第一人者Thomas Lewisの痛みの説明
「侵害刺激による痛みが、刺激の直接作用によるものと、組織損傷の結果2次的に産生された発痛物質によるものとからなる」
上記より、刺激による直接的な「組織損傷」とそれに伴う「痛み物質」が痛みについて知る為のポイントになるのではないかと思います。
どのように【痛み】を体で感じるかをまとめたのが下記の内容になります。
・侵害刺激とは、組織を実質的に損傷するかその危険性のある刺激
・刺激がある強さ以上に達すると、組織の損傷が起き【痛み物質】や【痛み増強物質】が産生される
↓
②末梢神経の侵害受容器で感知する
・末梢神経先端の侵害受容器で刺激を感じる
↓
③神経線維を通り脊髄へ伝わる
↓
④感覚神経を通じて、脳(大脳)へ伝わる
・脊髄に伝えられた信号が大脳へ伝えられ痛みとして認知される
・情動により痛みの感じ方が変わる
刺激、感じる、伝わる、認知するという過程が体の中で起きているのが【痛み】というものになりますが、その過程で痛みの基となる物質【痛み物質】【痛み増強物質】が存在します!
特に
・血管が圧迫され極度の酸欠状態を引き起こすことで分泌される強烈な痛み物質【ブラジキニン】
・体の栄養状態に大きく関係する痛み増強物質【プロスタグランジン】
この両者の作用がより強く激しい痛みの基になる可能性があります。

痛み物質は組織の危険信号として働き、痛みを感じている段階で体内のいくつもの優秀な機能を駆使してその状態を治癒するために無意識的に働いてくれています。
優秀な機能を働かせ治癒するためには「組織に十分な血液供給」がされることが必要です!
痛み物質が産まれ続けているのは「血流」が原因!?
人間にはホメオスタシス(生体恒常性)と呼ばれる身体の外から受ける環境や内部の変化にかかわらず、身体の状態(体温・血糖・免疫)を一定に保つ機能があります。
切り傷や打撲なども時間が経過すると治っていくのは皆さん経験があると思います。
刺激がある強さ以上に達すると組織の損傷が起き痛み物質や痛み増強物質が産生していきますが、ホメオスタシスにより体を一定に保つため組織損傷はある期間で自己治癒されます。

しかし、上記で一般的に言われる組織損傷の治癒期間を過ぎても痛みが続くケースやむしろひどくなっていくケースも多いと思います。
痛みが何年や何十年と続き悩まれている方もたくさんみてきました。
長続きする痛みの理由は…
「組織が治癒されても十分な血液供給が組織にされない血流障害により、痛み物質が産生し続けている悪循環によるもの」です。

痛み物質は物理的な侵害刺激からはもちろんですが血流が悪化しても産生されます。
それでは何が血流を悪化させて長期間の痛み物質を産み出し続けている原因なのでしょうか?
血流障害の大きな原因は【筋肉】
血流を悪化させて長期間の痛み物質を産み出し続けている原因、それは【硬く縮こまった筋肉】です。
筋肉にはいくつもの大小様々な血管が張り巡らされ通っています。
柔らかい筋肉の状態では血流がスムーズに流れますが、筋肉が何かしらの原因で硬くなり続けている状態が続くと血管が圧迫されることで血流を阻害し【痛み物質】を産み出し続けます。
これが、組織損傷が治癒しても痛みが長続きする原因です!
この何かしらの原因で硬くなり続けている筋肉を柔らかくして血流を確保する事が、長続きする【痛み】からの脱却を図るために最も重要な点です。
この筋肉が硬く縮こまる現象は数パターンに区別されますが、私たちは標準医療が見逃している筋肉がロックして硬く縮こまった状態(筋肉のロック現象)を含めて【筋拘縮】と呼んでいます!
*筋肉ロックと呼ばれる現象も【筋拘縮】の一部に含まれます。
この概念を知ると知らないでは痛みに対する向き合い方や改善までの過程が大きく変わっていきます。
【筋拘縮】を解除することが長続きする痛みを根本から改善に導く鍵になります!
歯磨きと同じように毎日の習慣として筋肉を触ることが重要です。
自分の筋肉が硬いのか?柔らかいのか?日々確認していくことで筋肉の変化と状態や症状の変化を自覚できることがとても重要です。
まずは自分の筋肉を触ることから始めてみましょう。