前回紹介したセルフ筋肉チューニングは、腰を反らすと痛みが出る腰痛の原因となっている筋肉「大腰筋」のセルフ筋肉チューニングのやり方でした。今回は逆に、前かがみや中腰になると痛みが出る腰痛の原因となっている筋肉「腰方形筋」のセルフ筋肉チューニングのやり方をご紹介します。
前回のセルフ筋肉チューニングの記事
セルフ筋肉チューニングに初めてトライされる方は、まず上記の記事で説明している「セルフ筋肉チューンングの流れと注意点」をお読みになってから、トライなさってください。
腰を伸ばすと痛い腰痛と、前かがみになると痛む腰痛は、それぞれ異なる筋肉が原因
腰痛と言っても、例えばじっとしていると痛みが出る、逆に動かすと痛みが出るなど症状は様々です。ただ、大きく分けると腰痛は2つのタイプに分類することができます。腰を伸ばすと痛みが出たり、辛くなったりする腰痛。もう一つは、中腰や前かがみになると痛みが出る腰痛です。
それぞれの腰痛の特徴については、過去の記事で詳しく書いていますので、そちらをご覧ください。
上記の記事でも書いている通り、中腰、前かがみで腰に痛みが出る場合は、腰を反らすと痛みが出る腰痛を併発していることが非常に多いです。これはそれぞれのタイプの腰痛が発生する順番に関係しています。
仕事で絶えず前かがみの姿勢で作業しているなどの特別な条件がなければ、8割以上の方はまず「腰を反らすと辛くなる腰痛」から発症します。このタイプの腰痛は、腰を伸ばすと辛くなるので、無意識のうちに猫背になろうとします。この状態が短期間続くだけであれば特に問題はないのですが、腰痛を改善できずに長い期間この状態続いてしまいますと、今度は腰側の筋肉に負担がかかって、前かがみや中腰になると痛みが出る腰痛を発症してしまうのです。
理想的なセルフ筋肉チューニングの順番
腰を反らすと痛みが出る腰痛の原因になっているのは、お腹側の筋肉「大腰筋」でした。
一方、中腰や前かがみで痛みが出る腰痛の原因となっている筋肉は「腰方形筋」「最長筋」「肋筋」「多裂筋」など腰側の筋肉です。
理想としては、根本原因である「大腰筋」から緩めたいのですが、「大腰筋」を緩めるためには前かがみになる必要があるため、場合によっては腰側の筋肉から緩める必要があります。
ただ、ここでもちょっと厄介な問題が生じます。腰側の筋肉を緩めるためには、今度はお腹側を伸ばす必要があるのです。実際は体を捻るなどして、なるべくお腹側の筋肉が伸ばされないようにしながら緩めることもできるのですが、セルフ筋肉チューニングに慣れていないうちは難しいと思いますので、もし「大腰筋」と「腰方形筋」を緩める姿勢をとってみて、どこかに痛みが生じるようであれば、セルフ筋肉チューニングをするのを一旦やめて一度私たちの施術を受けてみてください。
「腰方形筋」とは
腰方形筋は腸骨の上の淵と腸腰靭帯からスタートして一番の下の肋骨に付着しています。途中腰椎1番〜4番の横突起にも着いています。横突起とは背骨の両側から飛び出している突起のことです。ほぼ長方形の形状をしていて、片側の腰方形筋だけ縮むと体を側屈させますが、左右両方の腰方形筋が縮むと体を反らす働きをします。
腰方形筋のセルフ筋肉チューニング
それでは、腰方形筋のセルフ筋肉チューニングのやり方を動画でご紹介します!
*クリックすると様々な箇所の筋肉のセルフ筋肉チューニング動画が掲載されている「UROOM Instagram」が見れます。
セルフ筋肉チューニングで変化がでにくいという方は
セルフ筋肉チューニングをしても、いまいち効果がよくわからないという方は
- 固い筋肉が多すぎる
- お腹周りの筋肉がガチガチな筋拘縮の状態にさせて、自前のコルセット作っている
- 筋肉が柔らかくなるための栄養が足りていない
という方です。
筋肉は力を抜くときも栄養が必要です。筋肉に必要な栄養が不足していると筋肉が柔らかくなる姿勢をとっても固いままです。このような方はまず栄養の改善をする必要があります。
栄養について詳しく知りたい人は、こちらをご覧ください。
どうしてもセルフ筋肉チューニングのやり方が分からない場合は
ストレッチのように筋肉を伸ばして緩めるのではなく、逆にたるませて緩める方法はおそらくほとんどの方が初めての体験なのではないでしょうか。もし、筋肉をたるませて筋肉を柔らかくするのがうまくイメージできないようでしたら、施術中にセルフ筋肉チューニングのやり方もレクチャーしますので、ぜひ一度私たちの施術を受けてみてください。