8割以上の人が肩こりになるパターン
肩こりになったら、肩をトントンしたり揉んでみたり、ついつい肩周りをなんとかしようとしてしまいますが、肩周りの筋肉を緩めただけでは、肩こりは改善しません。
8割以上の人は、ある決まったパターンで肩こりになっています。今回はどのようにして多くの人が肩こりになっているのかを紹介します。もちろん、どう対処したらいいのかについてもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
肩こりの本当の原因
今回のタイトルをご覧になった時に、「腰痛改善Labなのになぜ肩こり?」と思われたのではないでしょうか。実は腰痛と肩こりは切っても切れない関係なのです。まずは、どのようにして肩こりになるのか、典型的なパターンを説明します。
皆さんは姿勢が悪いから腰痛になったり、肩こりになると思いますか?それとも、逆に腰痛や肩こりが姿勢を悪くしていると思いますか?
実は、両方とも半分合っていて、半分間違っていると言えます。
姿勢が悪いのは原因ではなく結果
突然腰痛になったら、どんな姿勢をとりますか?おそらく腰を反らすなんて恐ろしいことをする人はいないと思います。少し前かがみになって、痛みが出ない姿勢を探そうととするのではないでしょうか。
この前かがみの姿勢、あなたの周りでも普段よく見かける姿勢なのではないですか?
そうです!猫背です。
腰痛の時は、前かがみになると楽になることが多いのですが、これは背骨よりも体の前側にある筋肉が硬くなってしまっていることが原因なのです。
股関節と背筋をピンと伸ばしてしまうと、硬く縮んだ体の前側の筋肉が無理やり伸ばされることになるので辛くなるのです。逆に、前かがみになると、前側の筋肉は少したるみますので、痛みや不快感を感じるような負担がかからなくなり、辛さが軽減されるのです。
このあたりの腰痛の話は、別の記事で詳しく書いていますので、そちらをお読みいただくとして、猫背はこの腰痛の軽いバージョンとしてイメージしてください。腰痛を感じるほどではないですが、背筋を伸ばす姿勢を取り続けるのはちょっと辛いといった状態です。
姿勢が悪いのにもきちんとした原因があって、無理に姿勢を正そうとしても何も解決していないどころか、逆に腰に負担をかけてしまうことになってしまうのです。
姿勢が悪いのは原因ではなく、結果だったのです。
頭の重さはボーリング玉と同じ
では、猫背になると今度はどんなことが起きるでしょうか。
皆さんも、実際にこの記事を読みながらご自身で試してみてください。
まずは大袈裟なくらい猫背になってみてください。
そうすると、膝はどんな感じになっているでしょうか。首、頭は?
膝は少し曲がった状態で、首と頭は前に突き出しているのではないでしょうか。
まっすぐ立っている時は体の上に頭がありますので、そんなに負担がかかることはありません。
ところが猫背になった瞬間に頭が体よりも前に出ますので、頭の重さを首と肩で支えることになります。
人間の頭の重さは、体重のおよそ8%くらいと言われています。総務省「国民健康・栄養調査」のデータによると40代の日本人男性の平均体重が70.9kgですので、頭の重さは約5.7kgということになります。
これはボーリング玉に換算すると12ポンド〜13ポンドの重さに相当します。
12ポンドから13ポンドというのは、男性がボーリングをする時によく利用する玉の重さですよね。
ちなみに30代女性の場合は、平均体重が53.6kgなので、頭の重さは4.3kg。ボーリング玉に換算すると9ポンド〜10ポンドということになります。
これもだいたい女性がボーリングをするときに使用する重さに近いのではないでしょうか。
つまり、皆さんの頭の重さは、自分がボーリングをするときに使用する玉と同じくらいの重さがあるのです。
猫背の時は、その重さを首と肩で支えていることになるのです。
この状態だと、いくら肩周りの筋肉を緩めても負荷がかかり続けているので、すぐに硬くなってしまうことは簡単に想像できるのではないでしょうか。
肩こりのセルフ整体
とは言え、どうしても肩こりが辛い時は応急処置的な対応でもいいので、肩周りの筋肉を緩めてみたいと思いますよね。
自分で肩の筋肉を緩める方法を紹介した動画がありますので、興味がある人は一度試してみてください。
マッサージやストレッチでは、実は硬くなった筋肉は柔らかくなりません。このセルフ整体で紹介している方法は、筋肉の長さを測るセンサーにアプローチして、筋肉に「縮め!」という指令を出し続けている状態を正常な状態に戻す方法です。慣れないやり方かもしれませんが、一度試してみてください。
セルフ筋肉チューニングで僧帽筋(肩凝りの症状が出やすい箇所の筋肉)のやり方を説明した動画を見ながら試してみてください。
*クリックすると様々な箇所の筋肉のセルフ筋肉チューニング動画が掲載されている「UROOM Instagram」が見れます。
まずは腰痛を改善しましょう
さて、今回は腰痛が肩こりの原因で、肩こりを根本的に改善するために腰痛を改善しないといけないということをお伝えしてきました。
腰痛の原因になっている大腰筋を緩めるセルフ整体もあるのですが、お腹の奥の筋肉なので、自分で緩めるためには少し慣れが必要です。
施術を受けられた時に、希望される方には大腰筋のセルフ筋肉チューニングのやり方もお伝えしていますので、本格的に肩こりを改善したいという方は、ぜひ一度私たちの施術を受けてみてください。