腰の痛みと共に目がさめると、朝から憂鬱になってしまいますね。たとえ、少し動かせば徐々に痛みが消えると分かっていても、朝はやっぱり気持ちよく目覚めたいものです。
今回は、朝起きた時に起こる腰痛について解説いたします。
寝返りをうたないから腰が痛くなるって本当?
起床時の腰痛の原因として、最近言われるようになってきたのが、睡眠時の寝返り。
睡眠時の寝返りが少ない人が、腰痛になっているということなのですが、実はこの考え方には落とし穴があります。
睡眠時にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。それぞれの睡眠パターンには役割があって、レム睡眠は体を休めて、脳を整理する睡眠。ノンレム睡眠は脳を休める睡眠と考えられています。レム睡眠時は脳がその日入ってきた情報を一生懸命整理していて、それに合わせて眼球も激しく動いている状態です。もしこの時に体も眼球と同じように動いてしまったらどうなるでしょうか?
激しく動き回って大変なことになってしまいますよね。下手をしたら怪我をしてしまう可能性だってあります。そうならないように、レム睡眠の時は脳と体を切り離すようになっているのです。
逆にノンレム睡眠の時は脳が休んでいますので、体と脳が繋がっていても大きな問題にはなりません。
実は寝返りを打つのはこのノンレム睡眠の時なのです。
レム睡眠とノンレム睡眠では、どちらの方がより深い眠りかというと、脳が休息しているノンレム睡眠がより深い眠りです。面白い話ですが、浅い眠りの時に寝返りを打つのではなく、深い眠りの時に寝返りを打つのです。
腰痛と寝返りの関係について
さて、ここからが腰痛と寝返りの関係についてです。
腰痛の原因は硬くなった筋肉が原因だということは、今までも何度か説明してきました。硬い筋肉がたくさんあると体が興奮状態になり、自律神経は副交感神経よりも交感神経が優位になりやすくなります。より質の良い睡眠、つまり睡眠中約90分周期でレム睡眠とノンレム睡眠が交互にやってくる状態になるためには、副交感神経が優位になっていないといけません。
交感神経が優位になっていると、ノンレム睡眠に入れないのです。
腰痛や腰痛の自覚症状がない腰痛予備群の方は、副交感神経が優位になりにくく、睡眠が浅くなり、結果寝返りを打たないまま朝を迎えることが多くなるということなのです。
寝返りを打たないから腰痛なのではなく、もともと腰痛がある、もしくは腰痛まではいかなくても硬い筋肉がたくさんある状態だから、寝返りを打たないと言った方が正しいのです。
横向きで「くの字」で寝ると楽
目覚めた時に腰が痛い方は、横向きでくの字になって寝るのが一番楽なのではないでしょうか。
これは、起床時の腰痛の原因を考える上で非常に重要なヒントになります。
朝起きた時の腰痛の原因は、硬くなった筋肉が引き起こした血流不足です。どうして硬くなった筋肉が血流不足を起こして、さらに痛みまで引き起こすのかについては、すでに過去に書いた記事で詳しく書いていますので、そちらをご覧いただくとして、くの字で寝ることによって楽になるということは、腰側の筋肉ではなく、お腹側の筋肉が硬くなっていることが原因だという証拠なのです。
原因は腰の筋肉ではなく股関節をまたいでいる筋肉
硬くなった筋肉を伸ばす姿勢を維持している状態は、伸びなくなった筋肉をずっとストレッチをしているのと同じなので、その姿勢を維持するのが辛くなってきます。同時に硬くなった筋肉はただでさえ血管を圧迫して血流が悪くなっているのに、それが少し伸ばされた状態になってしまうとさらに血管を圧迫することになりますので、血流が悪い状態に拍車をかけます。
逆に硬くなった筋肉をたるませると、硬くなった筋肉の負担は減り、さらには血管の圧迫も少なくなるので、楽になります。
横向きで「くの字」になった時にたるんでいる筋肉はどの筋肉でしょうか?
お尻や腰の筋肉ではないですよね?
正解は、お腹側の筋肉がたるんでいるはずです。
つまり、朝目覚めた時に痛みが出る腰痛は、いくら背中や腰、お尻にアプローチしても改善しないのです。
アプローチしないといけないのは、お腹側の筋肉ということになります。
朝起きる時につらい腰痛に関係している筋肉
せっかくですので、もう少し具体的にどの筋肉が腰痛の原因になっているのか紹介します。
「くの字」になってたるむ筋肉はお腹側の筋肉と言いましたが、もう少し詳しく書くと、股関節をまたいでいる筋肉です。
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- 大腰筋
- 腸骨筋
- 小臀筋の前側
- 恥骨筋
- 短内転筋
- 長内転筋など
硬くなった筋肉は伸ばしたり刺激を加えても変わらない
朝起きた時に感じる腰痛を改善するためには、大腰筋を緩めてあげればいいのですが、残念ながらほとんどの方が正しい緩め方を知りません。
硬くなった筋肉は、刺激を加えたり、伸ばしたりしても柔らかくならないのです。
なぜ、筋肉が硬くなっているのかを考え、筋肉の仕組みにアプローチする必要があります。
詳細は関連記事をご覧いただくとして、結論から言いますと「筋肉を守る仕組み」が発動したまま通常モードに戻れない状態です。硬くなった筋肉を柔らかくするには、この守る仕組みを解除しなければなりません。
筋肉が柔らかくなる感覚を体感してみてください!
筋肉の守る仕組みは動物であれば、全員備わっています。また。その守る仕組みを解除する方法も存在します。
やり方は非常にシンプルで、守る仕組みが発動している筋肉をある一定の条件でたるませてあげればいいのです。
イメージしづらい方は、自分で筋肉の守る仕組みを解除する方法、セルフ筋肉チューニングで大腰筋のやり方を説明した動画を見ながら試してみてください。
*クリックすると様々な箇所の筋肉のセルフ筋肉チューニング動画が掲載されている「UROOM Instagram」が見れます。

セルフ筋肉チューニングでは分かりづらいとい方は
硬い筋肉が多いと、筋肉の感覚が鈍くなってしまいますので、セルフ筋肉チューニングで変化を感じるのが難しくなってしまいます。もし、セルフ筋肉チューニングで筋肉が柔らかくなるのを実感できないようでしたら、ぜひ一度セラピストの施術を一度受けてみてください。90秒後に筋肉がふわっと柔らかくなる体験は、色々な意味で今までの概念が覆されると思います。
目覚めの時に感じている腰痛は改善できる可能性が非常に高いですので、気になる方は一度私たちにご相談ください。