筋肉の硬さが痛みの原因ということは何となくイメージ湧きますが、実際になぜ痛みが生じているのかと聞かれると、なかなか答えることができないですよね。
今回は、筋肉が硬くなるとなぜ痛みが発生するのか、そのメカニズムついてお伝えします。
痛みの原因は結構シンプル
腰痛と言ってもいろいろな痛みがあります。
じっと座っていると痛みが出てくる腰痛もあれば、ある特定の動きをすると痛みを感じる腰痛もあります。
いずれの痛みも筋肉が硬く縮こまり続けていることによって起こっていて、痛みの出方が異なるだけです。
筋拘縮により、筋肉はどのような状態になっているのでしょう。
筋拘縮の筋肉は力が入っている状態と同じですから、その特徴は、4つほどあります。
- 「太い」
- 「硬い」
- 「短い」
- 「伸びない」
「太い」「硬い」が原因の痛みとは?
まず、「太い」「硬い」が影響するのが「慢性的な痛み」です。
太く硬い筋肉は、血管を圧迫し、血流が悪くなります。血流が滞ると、運ばれる酸素の量が少なくなることにより酸欠状態になります。
身体は酸素不足になると、危機的状態を知らせるために「ブラジキニン」という痛みを感じさせる物質が出るのです。
これが「慢性的な痛み」のメカニズムです。
お風呂に入って体が温まり血流が良くなると、一時的に酸欠が解消されてブラジキニンの生成が抑えられ痛みがやわらぎますが、筋肉そのものはやわらかくなっていないので、元の体温に戻ると再び痛みが出始めます。
血流悪化による痛みや症状は、
- 朝起きた時につらい
- じっと座っているとつらい
- ずっと立っていると腰が重くなってくる
等があります。
「短い」「伸びない」が原因の痛み
次に、「短い」「伸びない」が関係するのが「関節の痛み」です。
これは、筋肉が硬くなって関節の動きが阻害されることによって生じる痛みです。
例えば、太ももの前側の筋肉が短く、伸びにくい状態で膝を曲げようとすると、膝の関節に負担がかかってひざ関節の奥に痛みが出ます。
他にも、上腕二頭筋という腕の力こぶができる筋肉が硬く縮んで伸びない状態で肘を伸ばすと、肘の関節に大きな負荷がかかり肘の奥に痛みが出ます。
このような関節の痛みは、筋肉が原因であることが多いのです。
また、背骨でも関節と同じような現象が起きます。
背骨の前側の筋肉が硬く縮こまった「短く」「伸びない」状態で腰を反らすと、背骨と背骨が押しつぶされるような力が加わり、腰に痛みを感じます。
筋肉が硬くなって関節の動きが阻害されることによって生じる痛みや症状は、
- 関節痛
- 膝に水が溜まる
- ヘルニア
- 椎間板症
- 脊柱管狭窄症
- 軟骨がすり減る
- 猫背
- 特定の動きや姿勢で痛みが生じる
等があります。
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